INTERVIEW
大森商店のこと - 2
アンビヒャッカでお取り扱いさせていただくのは3シーズン目。
初めは日傘と晴雨兼用。
昨年は晴雨兼用の傘を、今年は雨傘の折りたたみと長傘を別注で作っていただきました。
どのハンドルもそれぞれ魅力があって、毎回選ぶのがとても楽しい。
インタビューの続きではセレクトしたハンドルのことを少し詳しく教えていただきました。
INDEX
表情を大切にした動物シリーズ

今回のハンドルの中で個人的に気に入っているのは、この犬のハンドルです。昨年人気だったアヒルに今年は犬が加わって。最初に見せていただいたサンプルから、進化してすごく可愛い子になりましたね。
アヒルもそうなんですけど、動物のシリーズは一つ一つ職人さんが削って形を作っています。犬は最初アヒルと同じ目を入れていましたが、なんか表情がパッとしなくて、目を変えたらすごく可愛くなりました。
やはり目がポイントなんですね。アヒルと犬は同じ素材ですよね。アヒルのくちばしのところは色が配色になっていますね。
はい、くちばしの先の部分はもともとの木の色です。顔のところは濃く色をつけて、くちばしのところは染まらないように特別な加工をして作っています。
折りたたみに使う子アヒルも同じ手法で作っていますが、子アヒルの方が小さいので作るのが難しくて。このカーブのところ、作るときに職人さんの指が入らないみたいなんですね。それで形にするのに苦労しました。ちなみに子アヒルの目は釘で作っています。

ほんとだ!よく見ると目が長傘のアヒルとも犬とも違う小さな目ですね。かわいい・・・他に苦労された形はありますか?
アクリルリングのハンドルも難しかったです。アクリルに熱を加えて丸くしてそれを木と組み合わせるのですが(写真参照)、あの硬い材料が柔らかくなるほど高温に
でも諦めず色々試していただいて完成しました。今では一番人気のハンドルなので、苦労して作ってよかったなと思っています。

丸めて作るものだと、竹のシリーズもそうですよね。
はい、

看板メニューを目指して
個人的に、新しい形として見せていただいたこのハートの形も一目見てときめきました。毎年新しい形を作っているのですか?
これは古いハンドルをリバイバルしたものです。今年の新作ですね。籐を巻いたこの小さなハンドルも、昔からあるハンドルに籐を巻いてみたらかわいいかなと思って作ったものです。
形も少しずつ増えてきましたね。でも、どんどん新しいものを作ろうとは思っていないんです。
どちらかというと「大森商店といえばこれ!」っていうものが作れたらいいなと思っています。
美味しいご飯屋さんはいつ行っても同じメニューがあって、それがいいじゃないですか。看板メニューみたいな。
そういうものを作っていくのが目標です。
先ほど教えていただいたアクリルのハンドルやアヒルは、もうそんな感じになりつつあるような気がします。
そうなっていたら嬉しいですね!
これからやっていきたいことはありますか?
アンビデックスのブランドさんとは、お洋服と合わせた傘を作らせていただいたんですが、服と傘が同じシリーズで展開できるっていうのは素敵だなと思うので、そういう取り組みはこれからも続けていけたらいいですね。お店のウィンドウでは、友人の作る服と合わせて傘を飾っています。最近は、ボタン作家の方に作ってもらったボタンを傘につけたりもしていて、このお店でも傘の販売だけじゃなくて色々なことができたらいいですね。

結花さんの世界観がさらに表現されそうですね。
ここ数年は何でもやってみよう!っていう時期で、
でも傘といっても雨が避けられればそれでいいっていう人がほとんどですよね。
それはもう当然のことなので、「たくさんの人に使って欲しい」っていうことを目指すのではなくて、私たちが作るような傘を求めてくださる方に、しっかり応えていけたらなって最近思うんです。小さな世界ですけど、ぎゅっと濃くしていけたらなって。
だからこれからは気が合う人たちと小さくてもしっかり繋がっていって、いいものをお届けしていきたいと思っています。

イベント開催のお知らせ
6/24(木)~6/27(日)12:00~18:00大森商店POP-UP開催@代々木上原 AMB100貨 play ground
上記の期間、大森商店の傘を実際にお試しいただける販売会を開催いたします。26日(土)は大森結花さん在店予定。お好みのハンドルを選べんでカスタムオーダーが可能です。
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