INTERVIEW

Satoko Sai + Tomoko Kurahara 作品とプロダクトのあいだ [ 1 ]

Satoko Sai + Tomoko Kurahara(サトコサイ プラス トモコクラハラ)は、
崔聡子さんと蔵原智子さんによる陶芸ユニットです。

一年ごとに発表しているイヤーズプレートをはじめ、アートプロジェクトや日常使いの器まで、さまざまなプロダクトを製作しています。

今回AMB100貨で発売するのは「grandmother」シリーズ。

架空の4人の老婦人をイメージして作られた、カップとプレートです。

販売に先駆けて、お二人のアトリエでお話を伺いました。

INTERVIEW PROFILE

崔聡子Satoko Sai

蔵原智子Tomoko Kurahara

土屋あすかAsuka Tsuchiya

土屋あすか

最初にこちらのアトリエでお話をさせていただいてから、もう2年ほど経ってしまって、本当にじっくりゆっくり進んでいるプロジェクトなのですが、今日はこのgrandmotherシリーズのことと、二人のものづくりについてお伺いしたいと思います。もともと、私がSatoko Sai + Tomoko Kuraharaのイヤーズプレートの展示を見させていただいていて、コンセプトも作品もとても素敵で何かアンビヒャッカでもお取り扱いさせていただけないかなとお声かけさせていただきました。その時に、grandmothersというシリーズをご提案いただいたんですよね。

崔聡子

はい、grandmothersは私たちもとても大切にしているシリーズで、4人の架空の老婦人をイメージして作った作品です。以前アパレルのセレクトショップで展示をさせていただいて、洋服がある空間で発表できたのがとても良かったんです。その時は、お茶の時間がテーマだったんですね。今回も土屋さんからお菓子に合うようなものというリクエストがあったので、アンビヒャッカさんは洋服をメインに扱われているお店ですし、このシリーズがぴったりかなと思って、ご提案しました。

土屋あすか

ソニア、クリスティーナ、ヘレナ、マリ、とそれぞれ女性の名前がタイトルになっているのが素敵ですよね。そして、4人に具体的なエピソードのようなものが添えられているのが面白いなと思いました。これは想像上の人物なのですか?

蔵原智子

完全に想像ではないんです。実際に私たちが出会った方たちに、空想を重ねて作った人物像です。それぞれが、どんな暮らしをしているのか、何が好きなのか想像しながら作ったイメージです。

崔聡子

4人の名前がついた作品を作りたいと思ってスタートして、最初に発表した作品は、色はブルーに統一していて形がバラバラだったんです。今回は形がプレートとカップと決まっていたので、柄でそれぞれの人物像を表現しました。プレートの形は1種類、カップは2つの形で作りました。それぞれ揃えて使ってもいいですし、違う柄を合わせてもなんとなく統一感が出るように作りました。

土屋あすか

崔さん、蔵原さんの作品は一点ものなのですが、プロダクトのような統一感があるのが魅力の一つですよね。特別感があるけれど、いい意味で作品感が強すぎないというか。気張らずに生活に取り入れられて、少しずつ買い足していけるというのも好きなところです。作品はどうやって作られているのですか?

蔵原智子

ありがとうございます。私たちの作品のほとんどは、型や型紙を使って作った形に、転写や手書きで柄を付けるという作り方をしています。今回のgrandmothersのシリーズも、カップは型紙を使った、たたら作りで、プレートは型を使って形を作りました。柄は、チェックは手で書いているのですが、それ以外は転写の技法を使っています。

崔聡子

作品を作り始めた時からずっと、同じようで個体差がある、お揃いだけどちょっと違うっていうのが好きなんです。このカップみたいに、同じように見えるけど少しずつ違うものが並んでいる風景にすごく魅力を感じます。私たちは自分たちのものづくりを「中量生産」って呼んでいるのですが、大量に同じものをではなく、でも一点だけしか作れないでもなく、その間を目指したいと思ってずっと作品を作っています。

土屋あすか

「中量生産」お二人の作品にしっくりくる言葉ですね!珍しいオリジナルのスタイルのように感じます。grandmotherシリーズを今ちょうど作っていただいているのですが、それぞれどのように作っているのかも教えていただきたいです。

[ 2 ]に続く→

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